1 1.実験用測定器

多数の測定器の中から、パソコンとの親和性の良さそうな、 RAE Systems Inc 製の DoseRAE 2 を購入しました。
小型で軽量の電子式放射線量計 DoseRAE 2 は 2011/3/25 に発表された,かなり新しい機種です.

この製品には、特許取得済みのデュアルセンサ技術が搭載されており、有名な放射線検査機関の認定を受けています。
この直読計器は、クレジットカードサイズで、ひとつの機器で、個人被ばく線量のモニタリングと、リアルタイムで正確な 線量率検出の両方を行うことができます。

この製品は、原子力発電所、研究施設、病院の他、石油探査や画像技術などの産業施設での緊急対応要員および作業要員 の方々に使用していただくように、耐久性が高く使いやすい設計がされています。

東京都などで行っている、放射線測定器貸し出し制度でも使われている機種です。

2011 年 9 月 国民生活センター から発表された放射線測定器の性能について調査結果によると 価格が「1万円以上10万円未満」の 機種では、機種 が実際の放射線よりも高い値を示し、データにばらつきがあり、正確な値を計る事はできない、という発表がありました。

自治体などが食品などに含まれる微量の放射線を測るのに使っている「ゲルマニウム半導体式スペクトロメータ」という測定器は、精度が高く、測定値 に信頼性がありますが、価格が数百万円で、数も限られているため、一般の人は使えない状況です。

実験用として導入したこの機種は、その意味で、測定値に誤差があるということを理解したうえで、 放射線量の傾向把握、 線量増加時アラート機能 として利用します。