このシステムは、パソコンに取り込まれる画像を、1秒から1時間のインターバルで蓄積するものです。
 取り込みの方式は、NTSC ビデオカメラ、 USBカメラ、インターネットでライブビデオを行うWEBイメージサーバなど幅広く対応しています。蓄積される画像は汎用性が高いJPEG形式で、容量 が少なく、長期間の画像の蓄積が行えます。もちろん、既存のカメラ画像も扱う事ができます。  ビデオテープとは違い、蓄積画像の閲覧、抽出、転用が簡単に行え、応用範囲がさらに広くなります。
メイン画面 構成図
 
システム概要
 パソコンタイムラップスビデオは、一定間隔の画像をキャプチャーし、ファイルとしてパソコンに保存・蓄積して行きます。ノートタイプのパソコンが利用できますので、遠隔地の現場などに容易に設置する事ができます。操作は大変簡単で、インターバルと、蓄積ディレクトリを決めたらスタートボタンを押すだけ。すぐに画像の蓄積を開始します。ハードディスクの容量 に合わせ蓄積したり、期間を指定する事もできます。
 
ハード機器構成
ノート
ノートパソコン
USBカメラ
USBカメラ
ハンディカム
NTSCカメラ
変換USB
USBビデオ
キャプチャケーブル
 パソコンタイムラップスビデオの機器構成はシンプル。
 最小構成では、ノートパソコンと、USBカメラがあれば可能です。
 NTSC信号の入力は安価なUSBビデオキャプチャーケーブルを利用します。
 構成がシンプルなので、現場に設置する場合の機材が少なく済み、メンテナンスが容易にできます。通 信機器と組み合わせると、オンラインからの蓄積状況の確認が行えます。
 
ハード機器設置例
 機器構成がシンプルなので、車両などの移動体に設置するこたが簡単に行えます。これは軽四輪車に設置した例です。ビデオカメラは三脚を立て、後席にパソコンを置きました。USBカメラは、大変コンパクトなので、バックミラーに引っかけるように置きました。
車内設置1 車内設置2 車内設置3
NTSCビデオカメラ USBビデオカメラ  
 
ソフト構成
 OSはWindows98を利用します(NT・2000でも可)。USB関係のドライバーソフト環境をセットし、当社開発のソフトを起動します。
 パソコンの性能は、CPUが400Mhz以上、メモリー128M以上、ハードディスクは出来る限り大容量 のものを容易すると、長期間で、インターバルの短い画像の蓄積ができます。
 
インターバルの設定
設定画面  インターバルは1秒から1時間までの12段階から選択できます。蓄積される画像の大きさは、320×240でJPEG形式のファイルとなります。640×480サイズもサポートしています。
 1枚の容量は30KB程度の大きさで、高精度なカラー画像を蓄積できます。
 
インターバルと画像容量
インターバル別画像記憶容量  画像(320×240)1枚の容量を30KBとして計算
インターバル 1時間 1日 1週間 10日間 20日間 1ヶ月(30日) 1年(365日)
1秒 108,000 2,592,000 18,144,000 25,920,000 51,840,000 77,760,000 946,080,000
2秒 54,000 1,296,000 9,072,000 12,960,000 25,920,000 38,880,000 473,040,000
5秒 21,600 518,400 3,628,800 5,184,000 10,368,000 15,552,000 189,216,000
10秒 10,800 259,200 1,814,400 2,592,000 5,184,000 7,776,000 94,608,000
20秒 5,400 129,600 907,200 1,296,000 2,592,000 3,888,000 47,304,000
30秒 3,600 86,400 604,800 864,000 1,728,000 2,592,000 31,536,000
1分 1,800 43,200 302,400 432,000 864,000 1,296,000 15,768,000
2分 900 21,600 151,200 216,000 432,000 648,000 7,884,000
3分 600 14,400 100,800 144,000 288,000 432,000 5,256,000
5分 360 8,640 60,480 86,400 172,800 259,200 3,153,600
10分 180 4,320 30,240 43,200 86,400 129,600 1,576,800
20分 90 2,160 15,120 21,600 43,200 64,800 788,400
30分 60 1,440 10,080 14,400 28,800 43,200 525,600
1時間 30 720 5,040 7,200 14,400 21,600 262,800
 上図はインターバル別、蓄積ファイル容量の一覧です。20G程度のハードディスクを搭載したノートタイプのパソコンで運用すると、1秒間隔では1週間の画像の蓄積を行えます。さらに1分間隔では、1年間の画像を蓄積して15.8G程度の容量 となり、従来のビデオテープとは比較にならない、ロングスパンでの観測が行えます。
 
蓄積ファイルの構成
エクスプローラ画面  左図は蓄積される画像ファイルの構成を示したものです。
 ディレクトリ構成は、年、月、日、時別の構成となり、その最下層に分・秒をファイル名とした画像ファイルが蓄積されていきます。
 テープ媒体とは異なり、画像がJPEGで保存されているので、パソコンでの再利用が簡単に行えます。
 
蓄積ファイルの閲覧
日選択画面 時間選択画面
日の選択 時間の選択
ブラウザ全体
 蓄積された膨大な数のファイルを閲覧するのは大変な事です。パソコンでのタイムラップスビデオでは検索が簡単・高速に行えます。閲覧したい日時を指定検索し、再生ボタンを押すとパラパラ漫画の状態で、連続的に画像の再生を行います。
 
応用例
 
●GPSとの連携 ●既存の監視カメラ ●稼働状況 ●病院 ●駐車場
 
●その他
 1.工場の生産ライン監視
 2.品質管理での確認
 3.工事現場などでの、人員・車両の通過確認。
 4.河川・港湾での水位監視
 5.崖崩れ、なだれ などきけん危険個所の監視
 6.駅、イベント会場などの防犯監視
 7.防犯カメラの蓄積
 8.レーダ画像の蓄積
 9.アナログメータの記録監視
10.実験記録