高波による道路交通障害(これを越波と言います)を監視することを目的に開発されたシステムです。現在このシステムでは、北海道のえりも岬付近の国道336号線に設置されています。越波多発地点に設置されたビデオカメラからの画像を、画像の変異をキャッチし、アラート信号を発生させるTVセンサーを組み合わせ、越波の発生監視を行っています。
 越波の発生をキャッチすると、静止画伝送装置(横河エム・エー・ティー社製 SV−3000)に信号が伝わり、越波のフルカラー静止画像を道路管理事務所(日高管内 浦河町)と北海道開発局 開発土木研究所(札幌市)へ転送します。伝送された画像はビデオ入力可能なMacintoshシリーズに取り込み、ファイリングされます。

 これも画像取り込みシステムの応用ですが、特異な現象の時だけ画像収集を行うことができますので、効率的な監視・解析作業が行えます。
 取り込まれた越波の画像は、その高さや規模、発生頻度を計測するシステムで処理され、発生のメカニズムや、道路に及ぼす影響が解明されて行きます。
 道路管理事務所(日高管内 浦河町)では、このシステムを参考に、越波による道路封鎖の決定、解除を行っています。

越波 4分割+グラフ
取り込まれた越波の画像 発生状況のグラフ化